長距離の大敵、貧血
これは、特に女性に見られがちな問題です。
(もちろん、男性の方にもある)
貧血

はい、長距離選手にとっては大敵の大敵です。
少しでも、体の中のヘモグロビン値が普段より少なくなると途端にタイムが落ちたりします。
かく言う私も現役時代に3回ほど、こやつに邪魔されました(なお、そのうち一回は処方された薬を飲むのをサボったから)。
さて、この記事ではそんな貧血について触れていきます。
【目次】
貧血とは?
貧血の症状
対策方法
貧血とは?
一言で表すなら、酸欠状態です。

というのも、体内の血液には赤血球がありまして。その赤血球の中には、ヘモグロビンと言われるものがあるのです。
そのヘモグロビンは、血液中で酸素を運ぶ重要な役割を果たしています。
貧血とは、ヘモグロビンが減ることで体内に十分な酸素が送ることが出来なくなり。
その結果として、体が酸欠になる状態です。
ヘモグロビンが減ってしまう理由は、鉄分が足りなくなってしまうからです。
そう、ヘモグロビンは鉄分から出来るんです。
ちなみに、一番初めに女性に見られやすいと言った理由はですね。
女性って、月経があるじゃないですか。そういう関係で、女性ってもともと鉄分を消費しやすい体質なんです。
ただでさえ、長距離走のトレーニングで鉄分がどんどんなくなっていきますからねえ。尚更、男性よりも貧血になりやすいということです。
長距離走って、本当に貧血になりやすいスポーツでしてね。
貧血って、他人事じゃあないんですよ。長距離やってるなら特に。
さて、先程私は、
貧血=体が常に酸素が足りてない状態
と言いました。
そして、貧血になる原因は鉄分が足りなくなってヘモグロビンが不足するからだとも。
なら、ヘモグロビンがどれだけ減れば貧血なのか。

それはですね、血液検査の結果で、
ヘモグロビン値(hb)という項目が12以下の時、貧血であると判断されます。
私が中学生の時、人生初の貧血になった時は、ヘモグロビン値が9でして。
その時、当時の顧問の先生が話したことは、
「お前、他のみんながこのグラウンドで走ってる中で、一人だけ富士山で走ってるようなもんやぞ」
恐ろしい話もあったもんですね。
言われてから5年ほど経ってる今でも、ちゃんと覚えてます。よっぽど、当時の私はショックだったんでしょう。
でも、これほど的確に貧血の恐ろしさを伝えている言葉もそうないと思います。
貧血の症状
貧血ってね、初めの方は自覚症状ほぼないんですよ。
でも、一つだけあるっちゃあります。
何故か、タイムが落ちる。

これです。逆に言えば、これだけです。
体調が悪い訳でも、メンタルの状態が悪いとかそう言う訳でもなく。
本当に全く心当たりがないのに、タイムが落ちる。
しかも、何故か練習にもついていけなくなる。
そうしていくと、心も次第に病んできます。
「なんで自分がこんな練習にもついていけないんだ?」
ってね。
長距離は本当に貧血になりやすいスポーツです。
しかもそれだけでなく、貧血による影響が出やすいスポーツでもあります。
貧血は、日常生活に異常がくるより、先に長距離の方に影響が出始めるものです。

それでも、何かがおかしいと違和感を感じながら日々を過ごしていったとしましょう。
そうすると、ジワジワと日常生活の方にも影響が出てきます。
ここで、やっとまともな自覚症状(?)が出てくるんですよ。
・目眩
・立ちくらみ
・すぐに息が切れる。
私が感じた主な症状はこんなところでしょうか。
さらに調べたところだと、
・頭痛
・胸が痛い
などもあるみたいですね。
この辺で、やっと自分の体がおかしなことになっているとちゃんと自分で気づけるんです。
日常生活の方にまで症状が出ている時、長距離のタイムはかなり悲惨なことになってしまっています。

私の時は、体を動かすアップでさえ息が切れ、て1キロ五分のペースでさえ3キロも走れませんでした。
一応、その時まで(人生初貧血は中2の梅雨くらいの時だった)の実力は試合で1.5キロを5分35秒とかで走れていたのに、ですよ?
はっきりいって異常ですよ。
それに、日常生活の方もこの頃はヤバかったですね…。
学校で、授業を終わった後に椅子から立ち上がるたびに強い立ちくらみを感じて。
保健室になんか検査(この辺はあまり覚えてない)に行こうとして、軽く意識がとびかけて。
流石にヤバいと親に頼んで病院行った時、階段登ってる時に目眩と息が切れたりとか。
年取った年配の方の方が、ずっとピンピンとしてるんじゃないのって思うくらいには苦しかったですね。

心の方も、ぐしゃぐしゃでしたし。
とりあえず少しでも違和感を覚えたら病院行きましょう。
本当にこれに限りますよ…
対策方法
栄養バランスのいい食事を心がけましょう。

貧血は、鉄分足りない→ヘモグロビンが足りなくなる。
こういった流れで起こるために、勘違いされがちなことがあります。
それは、
「じゃあ、鉄分だけいっぱい摂っとけば問題なくね? 」
鉄分を摂るのは大切なことです。
でもね。摂るだけ摂っても、体の中に吸収されていないと意味ないですよね?
鉄分って、数ある栄養素の中でもトップクラスに吸収されにくい栄養素なんですよ。
ちなみに一括りに鉄分と呼ばれますが、大きく二つに分けることができます。
・ヘム鉄→動物性食品に含まれる。非ヘム鉄より、体内の吸収率は高い。
・非ヘム鉄→植物性食品や卵、乳製品に含まれる。ヘム鉄ほど吸収率は高くない。が、良質なたんぱく質やビタミンCを多く含む食品と一緒に摂取すると吸収率があがると言われている。
別にヘム鉄の方のみを摂れと言いたいわけではありません。
両方を上手く取ればいいんです。
非ヘム鉄の方をとりながら、ヘム鉄が含まれる方も食べる。
というのも、ビタミンB12と葉酸は赤血球を合成する役割があるからです。
ビタミンB12は植物性食品にはほとんど含まれてなく、肉や魚介類などの動物性に多く含まれています。
葉酸は緑黄色野菜やレバー、納豆、大豆、果物類に多く含まれています。
こう書くと、色んな栄養素を摂らないといけないのか…と難しいことのように思えます。

ですが、そこまで難しいことではありません。
タンパク質を摂り、野菜とかもちゃんと摂り、乳製品も摂り、果物も食べ、そしてエネルギーの源である炭水化物を摂れ、ということです。
要はバランスよく食べましょうということですね。

そして、食事中や食後のコーヒー、紅茶、緑茶の大量摂取をしないこと。
なぜなら、鉄の吸収が低下してしまうからです。
*大量であって、全く飲むなという訳ではありませんよ。その辺は勘違いしないように。
飲むにしてもほどほどに、常識の範囲にとどめておくということです。
サプリに頼るのも一つの手です。

ですが、サプリはあくまでも足りない栄養素を補うサポート役に過ぎません。
その前提を忘れずに、必要だと思うのなら使って下さい。
どれほど対策していても、それでも、貧血というのはなる時はなってしまうものです。
だからこそ、もし、少しでもおかしいと思ったのなら病院に行きましょう。
そこは肝に銘じておいてください。